下地補強すべき場所って
2024.10.12CATEGORY:建物のコト
注文住宅の施主様とのお打合せで大事なことの一つが下地補強の場所です。壁掛けテレビやトイレ、洗面台のタオルハンガーなど後付けするにあたって下地補強は必要になります。
まず、何で下地補強は必要なんでしょうか
木造住宅の壁の多くは石膏ボードでできています。間柱と呼ばれる柱に板を固定して平面を作っていくイメージになります。石膏ボードには厚みに種類はありますが、この石膏ボードって意外ともろくて、穴が開いてしまうとそこからぽろぽろ崩れてしまいます。壁になっていますが、間柱のない部分は石膏ボード、断熱材が入っているだけなので釘やビスを打ってもしっかりと固定できません。
テレビや棚、タオルハンガーなどを固定するには間柱の部分を探して釘を打つ必要があります。
そこで、間柱の位置を気にせずに好きなところに棚などを設置するために「下地補強」を工事中に行います。合板を取り付けて壁を補強します。これでビス留めができるようになります。
完成してからでは遅いです。どこに何を取り付けたいかしっかりイメージしておきましょう。
下地補強がマストな場所
①ロールスクリーンを設置する場所
SIC,パントリーなどロールスクリーンを設置すれば、下げることで来客の際には中が見えないようにすることができます。ロールスクリーンは天井に取り付けるタイプと両壁に取り付けるタイプがあります。それぞれの取付場所に合わせて下地補強しましょう。
②壁掛けテレビ用下地
リビングのテレビで最近人気があるのが壁掛けテレビ。ただすぐには壁掛けテレビにしたいわけではないし・・・後から検討する際にも壁掛けテレビ用に下地補強しておけば選択肢が増えます。(配線についても準備が必要です)テレビの重さはかなり重いので必ず下地補強をしましょう。
③タオルハンガー・鏡
洗面所など洗面ドレッサー周りに取り付けたい場合は下地が必要です。アイアンのタオルハンガーや鏡などは重いことが多いので下地補強をしておきましょう。
④収納棚
ファミクロやコート掛けなどDIYで後から収納棚を付ける方って案外多いんです。壁に下地を入れておけば好きな位置に棚が設置できます。棚板って案外重たいんです。
⑤カウンターデスク
ここの壁に後からカウンターデスクを付けるかも。。。可能性があるなら下地補強だけはしておきましょう。
基礎工事が終わって大工工事に入るころには、下地の場所を決めておかないと間に合いません。お家が完成してから下地補強をする場合にはクロスを剥がして補強しなければならないので大変困難です。家づくりのお打合せの際に事前に場所を決めておきましょう。
アスティークではお打合せの際に住まいの悩みや疑問もスッキリ解決します。じっくり相談したいという方ご相談ください。