吹抜け寒い!?ってホント?
2019.07.11CATEGORY:建物のコト
理想の家づくりの相談を受けていると良く『吹抜けっておしゃれだけど寒いんじゃないの?』と聞かれます。
実際のところどうなんでしょう。
まぁ、結論としては家の性能によります。
また、人によって温度の感じ方が違うので100%と言い切れません。
昔に建てた物件かお客さんがかなりの寒がりの人に偏りがありました。かなりの寒がりの人はひとまずおいて置いて、昔に建てた物件が寒いと言うのは思い当たる節があります。断熱材の性能や窓サッシの断熱性能が低かったので寒いと感じられましたが、今は省エネ重視になってきたこともありますが、冬寒いと言われない家を造るというのが業界の大きな方向性となったからです。その結果、家の性能に力を入れてからの物件は、吹抜けをつくっても寒いと言われる事はほとんど無くなりました。
なぜ性能の良い家は寒くない?
では、なぜ性能が良い家は、吹抜けをつくっても寒くないのだろうか?性能が良い家は、例えると魔法瓶のような家だと思います。魔法瓶にあたたかいお湯を入れて蓋をすれば、お湯のあたたかさが何時間も持続します。それと同じ仕組みだとイメージしてください。性能が良い家は外壁が魔法瓶の役目をはたして、暖かい空気を逃がしません。そのため吹抜けをつくっても、部屋が暖まるまで少し時間がかかりますが暖かい空気が外に逃げる事はほとんどありません。だから、寒さを感じないんですね。
一方で性能が悪い家だと、せっかく暖房で暖めた空気が外に逃げていってしまいます。だから寒く感じてしまうのです。
吹抜けをつくるなら、性能の良い家でつくること必須となります。
逆に言うと、「吹抜けをつくったら寒いですよ」と言う営業マンや会社は、自分の会社の家の性能を自ら悪いと言っているようなものです。もちろん、吹抜けのつくる場所やつくり方によって家が寒くなる事もあり、ちゃんとした理由から「この吹抜けをつくったら寒くなりますよ」と言ってくれるならいいですが、大した説明も無しに「吹抜けをつくったら寒いですよ」と言う会社は大きな減点です。家の性能が悪い可能性が大きいですから気を付けて下さい。