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役割再確認♪

2019.03.30CATEGORY:

道路との境、隣家との境界線上に作る塀やフェンス。
これらは囲障(いしょう)と呼ばれています。
さまざまな役目のある囲障ですが、隣家と境界を作るために設ける場合はお隣さんと協力し話し合わないとなりません。
そのため囲障に関して、知識を得ることはとても大切になってきます。

囲障のさまざまな目的

囲障は、家と道路や隣家との境界を明確にすることが大きな目的ですが、プライバシーの確保や防犯対策という目的もあります。
さらに、それ以外にもさまざまな目的や役目も。
例えば、光や風、外気といった自然環境から家や人を保護したり、通行人や隣家からの声、街や車の騒音、排気ガスから守ったりします。

また、囲障を設置することで“自分の敷地”という感覚が強くなるため、
その中を子どもや犬の遊び場として活用したり、照明を取り付けたり、ハンギングバスケッットを吊り下げたりなど
個性豊かな世界を作ることも可能です。そういった意味でも、囲障があることで、自由度が高まりそうですね。

隣家と協力して囲障を設ける

隣家との境は「境界杭」で確認できます。
境界線上に設ける囲障は、自分だけの敷地に立てるわけではないため、双方の協力と合意が必要です。
単に隣家との境界を明確にするだけで作る囲障でも、上記であげた目的を兼ねることもできるので、塀やフェンスの素材や形を話し合わないとなりません。
もちろん、予算も。。
さらに将来のメンテナンスについても計画し、話し合っておきましょう。
お互いが納得いくもので、さらに半分ずつお金を出し合うことができれば理想的です。
民法でもお互いの意見が調整され、まとまれば、両者で折半し設置して保存をするというのが原則となります。

しかし、双方の意見が違い、折り合いがつかないとなると隣人関係の悪化など、思わぬトラブルに発展することもあるので注意が必要です。
例えば、『Aさんは価格よりもデザインを重視、隣のBさんはデザインより低価格のものがいい』など。
どのような場合も、お互いに意見を主張しすぎず、歩み寄って合意点を見つけるようにするのが鉄則です。
先ほどのケースでいえば、Bさんが考えていた金額より高く、デザインが素敵な囲障を設置することになったら、
Aさんの要望が叶うわけですから、BさんよりAさんが金額を多めに払うといったように、両者にとって公平な解決策を打ち出すとスムーズかもしれません。
あとは、事前に将来のメンテナンス費用なども決めておくことをおすすめします。
もし、折り合いがつかないときは、自分の敷地に自分の所有物として囲障を設置することも検討しましょう。

囲障の取り替えによる費用

どんなものにも経年劣化はあります。
家も定期点検を行い修繕するように、囲障もある程度時が経ったら、取り替えたりメンテナンスしたりします。
これは見た目の美しさと、役目を果たす機能面からも必要なことです。
囲障の取り替え費用は素材やサイズ、他の工事と合わせての修繕などによって変化してきます。
例えば、木製フェンスからアルミ系フェンスに変えるなら、支柱を埋め込まないといけないため、その工事費用が発生したり、
もとからアルミ系フェンスだったとしても、基礎部分が腐食していたり、耐久性が低下していたりといった可能性もあるため、
取り替え時には業者に確認してもらうのが一番です。

木製フェンスは基礎を地面に埋め込まないものも多いですが、地面の状態を確認する必要があります。
また、デザイン的に強度の弱いものは、支柱の基礎を作ることも。
天然木タイプは表面の塗装にも注意してください。剥がれやすい傾向があり、定期的なメンテナンスをしなくてはならないものもあります。
アルミ系フェンスを塗装する場合は、フェンスと新しい塗料を密着させる下塗り作業、周囲に塗料が飛散しないように周囲を囲む養生作業、
フェンスのさびや汚れ、古い塗料などを取り除く作業などが発生します。
囲障の取り替えやメンテナンスを考え始めたら、まずはプロに依頼するのが安心、安全です。
囲障はさまざまな役割を果たす家の大事な一部です。
お隣さんとの関係をいいものにするためにも知識を持って囲障の設置を検討するといいですね。