ルーフバルコニーは必要?!
2019.06.20CATEGORY:建物のコト
ルーフバルコニーのメリット・デメリットと注意点
理想の家を思い描いたとき、住まいに求める条件をあげていくと、ルーフバルコニーが欲しいと考える人は多いようです。広々としたルーフバルコニーで、「みんなでBBQを楽しみたい」「家族で夕食を楽しみたい」「子供用プールで子供を遊ばせたい」など使い方は様々です。最近では、屋上にジャグジーを設けていた家も見かけますね。
しかし、ルーフバルコニーに対しては賛否両論があります。そこでメリット・デメリットとルーフバルコニーを採用するときの注意点についてご紹介します。
1.ルーフバルコニーのメリット
1.自宅でアウトドアを楽しめる
自宅でBBQなどができることが大きなメリットになる人は沢山いらっしゃると思います。季節の良いときにルーフバルコニーで気軽に楽しめるなら、嬉しいものですね。
2.家族の交流の場として使える
何もBBQほどのことでなくとも、屋外で気楽にランチやディナーを楽しめるのもいいですね。ルーフバルコニーはリビング以外に家族の交流スペースとして活用することができます。例えば、リビングではついついテレビやゲームばかりになりがちですが、屋外であるルーフバルコニーなら外の空気に触れながら会話もはずむことでしょう。
3.十分な洗濯干しスペースを確保できる
ルーフバルコニーの大きさによっては、日々の洗濯物を干すスペースとして活用できます。通常のバルコニーでは干しきれないほど大量でも広いルーフバルコニーがあれば便利です。但し、広さには注意が必要です。例えば、2m×2mぐらいの大きさであれば、洗濯干しスペースとしては使い勝手が悪く、その広さならば横長のベランダの方が干しやすいでしょう。
4.都市部で庭の代わりとしていろいろなことができる
都市部では庭のない住宅が多いです。庭があってもそう広くはなく、活用しづらいことが多いでしょう。ルーフバルコニーは、庭の代わりになる点がメリットだと言えますが、これが最大のメリットではないでしょうか。たとえば、日曜大工もできますし、植栽を楽しむこともいいんではないでしょうか。家庭菜園なんていうのもいいですね。体操やヨガなどなどもできますから、暮らす人によっては重宝するかもしれません。
2.ルーフバルコニーのデメリット
デメリットとして以下の4点が挙げられます。
1.雨漏りが多い
最大のデメリットは、雨漏り被害が多いことだと思います。普通のバルコニーでも雨漏りすることはよくあることです。面積が広くなれば、それだけ雨漏りリスクが高まるので注意が必要です。ルーフバルコニーの下階に居室があることが多いですが、居室の天井や壁面から水染みが出てきて漏水に気づくことが多いです。その原因調査や補修費用などの負担が生じますし、もちろん対応する手間も負担になりますね。
2.屋根が無いと洗濯物が雨で濡れる
ルーフバルコニーの多くでは、屋根がありません。そこで洗濯物を干していて雨が降ってしまうと当然、濡れてしまいます。一般的なバルコニーであれば屋根があることが多いですから、多少の雨ならそれほど濡れませんが屋根のないルーフバルコニーではそうはいかないです。
3.一般的な勾配のある屋根より工事費が高い
建築業者から建築費の見積りをとるときに、ルーフバルコニーを設ける場合とそうでない場合と2パターンの見積りをとると確実に設ける場合の方が高くなります。一般的な勾配のある屋根に比べて、手すり・階段・防水・下地の対応などで建築費が高くなるのです。また、階段室を屋上に設けると搭屋を構築する分だけさらに高くなります。
4.維持費も一般的な勾配のある屋根より高い
新築した後の維持費についてもルーフバルコニーは高くなりがちです。10年~20年で防水工事を実施しなければならず、決して小さくない費用がかかります。劣化が早い場合は、10年以内に補修費用も生じます。屋根の葺き替え工事に比べて高い維持費がかかることにも注意しましょう。
ルーフバルコニーへの憧れを持つ人は多いですが、デメリットや注意点も多いので、デメリットや注意点をよく理解し慎重に検討してみましょう。