勾配天井とは、屋根の勾配に合わせて斜めにした天井のこと。空間に開放感が生まれます。

勾配天井は屋根の下だけで効果を発揮するので2階建ての場合は吹抜け空間や2階リビングにして勾配天井のお部屋を造ります。

では、勾配天井にすることで空間にはどんなメリットが生まれるのでしょう。勾配天井の場合は高い位置に窓を取り付けられるので光が入りやすく人目も気にしないで採光でき、空の眺めも楽しむことができます。

【設計士Tから】「開放感が出るのが一番の特徴。構造の梁をあえてデザインとして見せたりすることでおしゃれな空間が出来上がります。飾り梁をインテリアとして取り入れるのは勾配天井の得意とするところです。」

平面図では狭く感じるような空間も、大きな窓と高い天井が開放感を演出してくれます。

勾配天井は天井が高く開放感が生まれるのが魅力の一つですが、照明計画は事前にしっかり考えなければいけません。勾配天井の間取りは照明プランと一緒に考えましょう。

【設計士Tから】「ポイントは照らす向き、明るさなどのタイプが違う照明器具を組み合わせて使ってみましょう。部屋の中に明るい部分と暗い部分があることで空間に奥行きが生まれます。部屋全体を明るくするのではなく、全体を照らす照明、手元を照らす照明など使い分けると機能性、快適性が満たされる空間となります」

勾配天井ではシーリングファンを取り付けることも多いです。シーリングファンは上に溜まりやすい暖かい空気を巡回させて、室内の気温を一定化させる効果があります。冷房も効率よく効かせることができます。

【設計士Tから】「ファンが回ることで室内の温度を均一にするシーリングファン。選ぶ際は対応できる勾配の角度を確かめ、部屋の広さとのバランスを考えて大きさを決めましょう。下地が必要なので事前に施工会社に確認してください。」

勾配天井にはデメリットもあります。

勾配天井は建築費用やランニングコストが高くなります。空間を広くすれば壁部分も増えます。高いところの作業になるため足場を組む必要もあり、建築費用も材料費用、施工の手間が増えます。窓が高い位置にあるので日差しは入りますがカーテンが問題になります。手が届かない位置に取り付けるため電動カーテンがおすすめですが、通常のカーテンよりも費用は高くなります。

【営業担当Fから】「メンテナンスコストもかかります。高い窓、照明、梁に溜まった埃の掃除を工夫をする必要があります。長い間暮らしていくと汚れが気になり専門の業者に依頼する必要が出てくることもあります。

家づくりを検討する際に、勾配天井を希望する際は、窓や照明のメンテナンスのしやすさ、掃除のしやすさなどもしっかりと頭に入れて打ち合わせをしましょう。自分たちの暮らしにはどんなプランが、どんな勾配天井が一番最適なのかをよく考えてください。

【H部長】「勾配天井はデメリットもありますが、他では見られないデザインや空間演出が楽しめるのは何といっても注文住宅の醍醐味です。「こうすればよかった」と後悔することがないように計画段階から私どもにご相談ください。理想の家づくりを実現しましょう。」

アスティークの注文住宅は優れた断熱性で冷暖房を効率よく使えます。勾配天井の開放的な空間でも一年中快適に過ごせます。ぜひ一度お気軽にご相談ください。