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地盤調査ってどんなもの?

2019.03.29CATEGORY:

建物を建てる時に必ず行う地中調査があります。地面に建物を建てた時に地面が傾いたり、沈んだりしないか安全に家が建つ地面かどうかを調べます。
一見ちゃんとした地面に見えるけど地盤調査は必要なのと思う方も多いとはずです。

なぜ地盤を知ることが大切なのか。「家を建てると、その下の地面には60トンもの荷重が常にかかり続けます。地盤の調査と適切な改良は、地震の時だけでなく普通の暮らしの中で将来ずっと安心して住める家を建てる大前提となるからです。

地盤が軟弱だと建物が傾き、窓やドアが開きづらくなったり基礎や外壁にひびが入ったりします。さらに、すきま風や傾きが生じることで、人によっては体調不良に陥ることもあるのです。さらに悪いことに、家を建ててしまえばその下の地盤改良は難しく、部分的に補強できたとしても莫大な費用が掛かってしまいます。どんなに建物の耐震性能が高くても、地盤が弱ければ安心して住むことはできません。家を建てるときには、「土地と建物は一体」と捉える必要があるのです。

地盤調査は「やるか、やらないか」ではなく、家づくりに「必須の工程」なのです。

地盤調査の後は、必要に応じて適切な改良工事を行います。施工方法は、地面を締固める『表層改良工法』や、土を掘りセメントと土を混ぜた柱状の補強体をつくる『柱状改良工法』、鋼管の杭を強固な地層まで打ち込む『鋼管杭圧入工法』などがあります。費用面では、表層改良は比較的簡易な工事で済むため低コストですが、地盤が強いことが条件になります。一方、鋼管杭圧入工法は重機や資材が大掛かりになり一般的にコストは高め。柱状改良はその中間の位置づけです。地盤改良は高コストの工法を選べば安心なわけではなく、調査結果に合った工法を選ぶことが大事なんです。

地盤が原因の建物の傾きは、建ててすぐには現れません。じわじわと数年後に傾きはじめ、家や住んでいる人の健康にまで影響を及ぼすのです。軟弱な地盤はまさに足元から生活を脅かします。過剰な地盤改良は不要ですが、適切な改良にコストをかけることは安心安全な住まいの実現に不可欠です。