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省エネ住宅とは

2023.04.22CATEGORY:NEWS

家庭のエネルギー消費においては冷暖房が大きな割合を占めています。省エネ性能の高い住宅とは、この冷暖房のエネルギー消費を抑えることのできる住宅です。具体的には、「断熱」により冬に部屋の中の暖かい空気が逃げない家、夏に室外からの熱気が入らず涼しい家が実現されます。

省エネルギー住宅を実現するには、「断熱」「日射遮蔽」「気密」の3つが柱となります。

■断熱・・・外部との熱の出入りを遮ること。壁、床、屋根、窓などを通しての住宅の内外の熱の移動を少なくします。

住宅の断熱性能は「外皮平均熱貫流率(UA値)」で示されます。数値が小さいほど省エネ性能が優れています。

※外皮・・・家の外周部(外壁・屋根・窓・床など)のことです。

外皮の部分にて、家の内外の断熱を行います。魔法瓶のように外皮全体を断熱化することが重要です。

■日射遮蔽・・・家に当たる太陽の光(日射)の角度が、四季のある日本では夏と冬とでは違いがあります。太陽の光を窓を通して、上手く取り入れること・遮ることが大切です。夏は、日射を遮蔽して、室内の上昇を抑えることで、冷房に必要なエネルギーを削減する必要があります。以前は、夏に日差しを遮断することだけが重要視されていましたが、最近は「パッシブ設計」という自然エネルギーを活用する設計手法も広まり始めています。

※パッシブ設計・・・太陽の光や熱、そして風など自然の力を上手にとり込み調整することで、エアコンなどの冷暖房機器に頼らず、四季を通じて快適に暮らせる住まいづくりを目指す設計手法です。

■気密・・・住宅の隙間のことです。隙間が大きいとその隙間を通じて暖房や冷房といった家の空気がもれてしまったり、外から夏の熱い空気や冬の冷気が入ってきてしまします。この空気の移動による熱の移動を少なくするために隙間を減らすのが気密対策です。

機密性能を表す数値がC値(隙間相当面積)です。数値は小さいほど気密性能が優れています。

機密性能は、専用の機械を使って、建物の空気を吸いだすことで実測します。

※ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)エネルギー収支をゼロ以下にする家

太陽光発電パネルなどで創るエネルギーを取り入れることによって生活で消費するエネルギーの量をゼロ以下にする住宅。

省エネ性能を高めるためには、夏涼しく冬は暖かい住環境の追及が必要不可欠です。部屋の暑さ、寒さは健康にも大きな影響を及びます。省エネ住宅は寒さや暑さによるストレスがなくなり家族みんなが心身ともに健康で暮らすことができます。

省エネ住宅の主なメリットは

①消費電力削減で環境負荷を軽減

②家計にやさしい

③健康リスクを削減

④住環境の向上

⑤住宅の劣化を抑制

省エネ住宅のデメリットとして、基準をクリアするために、高品質の建材や設備の導入などが必要になり、初期コストが割高になります。ただし光熱費が削減できて、家の劣化を防ぎ長持ちすることに繋がるため建築費用とのバランスをとりながら理想の住まいに近づけましょう。

2025年までには住宅の省エネ化が義務化され、今後は省エネ住宅がスタンダードになっていくことが予想されます。これから注文住宅を建てる方はぜひ住宅の省エネ性についてご検討ください。

アスティークスタッフは、「安心」「安全」「健康」「快適」を追求し、理想的な家づくりをご提案します。家づくりにお悩みの方はお気軽にご相談ください。